2014年4月4日金曜日

宮崎発 マーケと知財のイノベーション

宮崎日日新聞の経済欄で、毎週木曜日、マーケターの橋口さんと弁理士小木の掲載が始まりました。

Webページ「みやビズ」でも配信されていますので、御覧ください。(有料ですが・・、ぜひ、ご登録を・・)。

http://miyabiz.com/contents/economics/category_16/_12703.html


私(小木)は、弁理士合格後、技術経営に興味があったため、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)のMOTへ進学することを決めていました。しかし、急遽、妻の仕事の都合で、宮崎に来ることになりました。

自分の頭の中では、「大学院での座学よりも、厳しい地方の現場のほうが勉強になるのでは・・」という直感が働いていました。

大学院への進学を決めたのは、技術経営に興味が沸いたからです。我々、弁理士が業務とする、知的財産って、もっとビジネスの根幹を理解しないと、本質的なことがわからないのでは、という疑問からでした。

いくつかの書籍を巡っているうちに、野中郁次郎先生と出会いました。この方、MOTでは世界的に著名な先生です。知的創造に関する、暗黙知やSWCIモデルなどは、私もブログで書かせていただきました。

この権威の方が、最近、ものづくりに一番大事なものは、「想い」ということを言っています。戦略ではなく、「想い(思い)」ということです・・。皆さん、どう思いますか?当時、JAISTの先輩は、野中郁次郎先生が、最近、想いとか、非科学的なこと言っているから、学問的に妥当性にかけるのでは・・という発言を聞き、論理的なことを重要視していた当時の私にとっては、「想い」って、なんだか、感覚的だな・・と感じていました。


宮崎に来て、3年。200社近く、異業種の中小企業の経営者に出会ってきました。


「やっぱり、想いだな」


という結論です。

どんな戦略よりも、まずは、「強い想い」がなくては、何も始まらない。その技術的な侵略を駆使しようという意志は、想いがなければ、何も動機づけされませんし、戦略そのものだって思いつきません。当たり前のことです。もちろん、やっていやるぞ!という強い想いという意味でも重要ですし、なぜ、ものが売れないのか?と考えた時に、自分が顧客のことを考えていないから、想いが足りないから・・と考えることは、本質をついているのではないでしょうか?

太宰治が、憂いに「人」がついて、「優しい」。「優しい」という字は、「優れている」とも読む。

ということを、人間失格で言っています。

つまり、人のことを憂て、考えることは、優れていくということかもしれません。

優れた経営していきたいですね。


是非、来週木曜日からの宮崎日日新聞 経済欄もしくは、みやビズの記事をお読みいただければ幸いです。よろしくお願いします!