2012年11月19日月曜日

外国で適切な特許を取るためのコミュニケーション


外国で適切な特許を取得するときには、その現地語での適切な翻訳が重要です。

このことは、皆さん同意されるはず。

ですが、多くの日本国内の特許事務所では、翻訳者や各国の弁理士に、発明を直接、口頭では説明していないのが通常です。でもそれって、発明を把握するのに誤解が生じて誤訳が生まれたり、翻訳に時間がかかるのでは?と思いませんか。

その感覚は、外国代理人も同様のようです。先日、日本の出願をパリルートで韓国に出願するにあたり、韓国の代理人から発明を説明するための電話会議をしてほしいと依頼がありました。

電話会議は、発明提案書に基づいて説明が行われ、発明の本当に大事な点と、サブ的に大事な点を効率よく説明することができました。また、発明の内容のみではなく、発明者の発明に対する想いや、この発明を権利化したいという会社の意欲、そして、会社のビジネス内容も、現地代理人に伝えることができました。

発明の内容をメールしたから大丈夫。という考え方もあるかもしれませんが、貴社の特許になる大事な技術であれば、さらに、現地の専門家と直接的なコミュニケーションを行う時間を設けて、万全な特許化に望みたいですね。