2011年4月20日水曜日

PCT出願を利用した振り込み詐欺


「貴社のPCT出願を、WIPD(世界知的所有権データベース機関)が更新登録をしました」

「つきましては、下記の口座へお振込をお願いします」

PCT出願の国内移行期間が過ぎたタイミングで、上記の請求書が送られてきます。

この請求書は、国際公開された内容をコピーしているので、出願人、出願番号や公開番号、発明の要約などが正確に記載されており、英語で記載されていることも手伝って、WIPO(世界知的所有権機関)の公式な文章と見間違えます。

請求の根拠としては、「RENEW」に対する代金を支払うように記載されており、商標の国際出願(マドプロ)との混乱を狙ったものなの?でしょうか。

WIPOのWebサイトには、このWIPDのように、WIPOを装って出願人に請求する団体についての一覧が記載されています。

PCT出願の後に、更新登録という名目の請求はあり得ません。

おかしいな?と感じたら、是非ともこのページを確認してみてください。